ダンスは非認知能力を養うが認知能力にも作用する！

2025年4月21日
2025年4月21日
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皆さま、こんばんは
emanation Dance Studio 代表鈴木真理子です。

今日は、ダンスをすることによって知らず知らずのうちに認知能力も非認知能力も養われ、学校生活や社会生活がしやすくなるというお話です。

認知能力とは：「知識を理解し、考える力」であり、主に学業成績や問題解決に影響する
非認知能力：「性格や意欲、人間関係を築く力」であり、人生全般で重要な力

日本の義務教育では成績を5段階や10段階で評価されることが多いのですが、そのほとんどが認知能力の部分です。
一部の教科やコメント欄で、非認知能力についての記載はありますが、評価されて進学や就職などで重要視されるのは認知力としての評価が多いのが現状です。

ですが、ここ数年、点数では評価しきれない非認知能力を入試や就職活動で判断基準に用いたり、社会に出てからの生活の基盤となるものとして、重要視されたりしてきています。

エマネーションでは、当初より子どもたちの成長の学びの場として、ダンスをする以外の社会生活での役に立てる場となれるよう尽力してきましたが、実は非認知能力が伸びれば認知力も伸びるのです。
そして、運動機能としても良いゴールデンエイジと言われる年代のお子さんが、非認知能力もまた、伸びやすい時期と言われています。

例えば、ダンスでは振りを覚えます。その振りを覚える力は記憶力。学校では漢字や勉強の用語を覚えるのと同じ記憶力です。
幼少期に、記憶をつかさどる海馬をたくさん使って、記憶する力を養うのです。
楽しいと思いながら覚えることは、心にもとても良い効果があります。

そして、ダンスの振りを覚えていくと、どうやったらうまくかっこよく踊れるようになるかな、と考えます。考えて実践していくことで、ダンスの動きが変わり、自信もついていきます。
この自分で考えて実践していくのがとても大事で、自己肯定感、向上心を養います。
そして、ダンスは一人ではなくチームとしてやっていくので、コミュニケーション能力も上がっていきます。

こういった事の積み重ねが社会人になってからの仕事への取り組み方、人間関係のトラブル回避などへつながり、生活しやすさが増していきます。

下記に、学校での学習とダンスでの学習の関係を表にしました。
表を見ていただいてわかるように、ダンスを頑張ることで脳が活性化され、学習面の向上が図れます。自分が好きなことだからこそ伸びやすいのです。

認知能力：学校の学習面とダンスとの相互関係

項目	学校での具体例	ダンスでの具体例
記憶力	漢字や英単語、理科の用語を覚える。	振付やカウントを覚える。過去のレッスン内容を思い出す。
注意力	授業中に先生の話を集中して聞く。	音楽やインストラクターの指示を聞きながら動く。
理解力	問題文を読み解いて内容を理解する。	振付の意味や動きの目的を理解して表現に活かす。
判断力	問題解決の方法を選ぶ。集団活動で役割を決める。	踊っている最中に位置やタイミングを瞬時に判断する。
論理的思考力	算数の文章題を解く。実験結果を考察する。	振付の順序や動きのつながりを論理的に整理する。
空間認識力	体育でのボール運動やリレーで位置を把握する。	ステージ上で他の子と距離を保つ。移動を正確に行う。
時間感覚	時間割通りに行動する。タイマーで計画的に勉強する。	音楽に合わせて動く。曲のカウントを意識する。

非認知能力：学校の学習面とダンスの相互関係

項目	学校での具体例	ダンスでの具体例
自己肯定感	テストで良い結果を出して自信を持つ。	新しい技やダンスができたときに自信がつく。発表会での成功体験。
忍耐力	苦手な教科の勉強を続ける。	難しい振付を繰り返し練習して克服する。
向上心	成績を上げようと努力する。	もっと上手に踊ろうと自主練に励む。
チームワーク	グループ活動で協力して課題を解決する。	チームで他のメンバーと息を合わせる。
コミュニケーション力	クラスメイトと話し合う。友達と相談する。	振付の確認、発表会など、チーム内で声掛けしあい、相互関係を築く
感情コントロール	発表やテストで緊張しても落ち着く。	発表会で緊張しても笑顔で踊る。失敗しても気持ちを切り替える。
創造力	図工や作文で自分のアイデアを表現する。	自分で振付を考えたり、表現方法を工夫する。
社会性	学級活動やクラブ活動で人と関わる。	年齢の異なる仲間と協力して練習する。
責任感	当番や係の仕事をきちんとこなす。	練習に積極的に参加し、役割を果たす。